コスプレ・ポートレート撮影初心者にオススメの一眼レフ・ミラーレスカメラと機材の選び方

どうも!トム次郎です。
コスプレ撮影に参加するようになってカメラが今まで以上にめちゃくちゃ楽しくなっています。
この楽しさを共有すべくカメラを買ったことのない初心者の方がコスプレ撮影を始められるようにオススメのカメラや必要な機材をまとめてみました。

コスプレ撮影向きの記事にしていますが、基本的にポートレートでモデルを撮影するためのカメラや機材と同じなので参考にしてみてください。

大きなカメラ・たくさんの機材を用意する理由

コミケやアニメ系のイベントなどでよく見るコスプレイヤーを撮影している光景。
楽しそうだから始めてみたいけどあの人たちは一体何を持っているのか分からないから何から揃えればいいんだろうと疑問に思っている人も多いと思います。
まずなぜあんなに大きなカメラに巨大なレンズをつけ、真昼なのにフラッシュを焚き、レフ板まで用意しているのか。それは

「綺麗な写真」が撮れるから。

ただそれだけです。

スマホのカメラは小さいセンサーに小さいレンズで撮影するためどうしても限界があります。
「最近のスマホは綺麗だから一眼レフなんて必要ない」と思う人も多いと思いますが、試しにTwitterで「コスプレ撮影」と検索してみてください。
明らかに綺麗なのがわかると思います。

コスプレ撮影に必要なもの

では彼らは一体どのような機材を持っているのか重要度順にまとめてみました。

  1. カメラ本体
  2. レンズ
  3. フラッシュ
  4. ディフューザー
  5. レフ版

この5つがあればとてつもなく綺麗な撮影が可能になります。
最低限②のレンズまであれば撮影は可能ですし、その先はオプションとして追加していけるものなので一番最初の撮影はカメラとレンズだけでも十分です。
それで物足りないと思ったらその先のものを買い足していけばいいわけです。

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失敗しないカメラの選び方

初心者の方が一番迷うのはどのカメラを買えばいいのか?ということです。
「新品のミドルスペック」よりも「中古の型落ち上位機種」を買いましょう!

これは初めて車を買う時の考え方の「新車で軽を買うよりも中古のコンパクトカーを買うべき」というものに似ています。
「新車の軽自動車」よりも「型落ちのコンパクトカー」の方がスピードも出ます。
これと同じで「新品の5万円のカメラ」よりも「型落ちの上位機種」の方が高画質の写真を撮ることができます。


これは僕の友人が2012年に発売された「CANON 6D」という機種を使って撮った写真です。
6年前のカメラですがかなり綺麗に撮れることが分かると思います。

ここで言う上位機種というのはフルサイズセンサーのことでコスプレ撮影をしたいと思っている方は背景をボカしてモデルをくっきり撮りたいという人が多いと思います。
そういった写真を撮るにはフルサイズセンサーのカメラを中古で選ぶのがオススメです。

カメラの選び方まとめ
・新品のミドルスペック(APS-Cセンサー)のカメラを買うより同じくらいの価格の中古の上位機種(フルサイズセンサー)を買うのがオススメ

中古カメラを買うなら「マップカメラ」

カメラを買うお店は悩みどころです。
とても高価な買い物になるので保証などのサポートがしっかりしていて、なるべく安いお店で買いたいものです。
有名なのは「マップカメラ
僕もここの楽天市場店で買っています。
中古でも保証をつけられるのも良いですし、「楽天カード」を使えば3%ポイントがもらえます。
数十万円の3%だから結構なポイントになりますし、まだカードを持っていなければ新規でカードを作れば5000ポイントもらえます。
48回払いまで無金利で分割払いができるので予算が足りなくても安心です。

一眼レフとミラーレスの比較【メリット・デメリット】

カメラを選ぶときに一番最初に選択しなければいけないのが
【一眼レフ】か【ミラーレス】

最初に言っておきますがこの2つには画質の差は一切ありません!

一眼レフは古くからあるカメラの方式です。
歴史もあるため愛用している人が多く安心感があります。
デメリットとして普段スマホで撮影している人には馴染みがないと思いますがファインダーで見ているものと撮影された結果が違うということです。
またミラーレスと比較すると大きく、重たいといった特徴があります。

ミラーレスは一眼レフの進化版といったところでしょう。
使い勝手で大きく違うのはファインダーがデジタルなので撮影される結果を見ながら撮影することが可能というところです。
デメリットは数年前まではAFが遅いなどいくつかありましたが技術の進展によりほとんど差がなくなってきました。

この撮影感覚の違いは大きいです。

一眼レフのファインダーで見ているものはミラー越しの実像なので撮影結果と違う。
ミラーレスのファインダーで見ているものが撮影結果として表示される。

購入するときはこれをどう感じるかです。
僕はミラーレス派というのもあり、これからカメラを始めるならミラーレスカメラの方がスマホの感覚でも撮影できるのでオススメします。

一眼レフとミラーレスの違い
・一眼レフはオートフォーカスに対応している面積が小さい
・一眼レフの方が歴史が古い分、レンズのバリエーションが豊富
・ミラーレスはファインダーで見たものがそのまま記録される
・ミラーレスはデジタルの映像を見ているので遅延して表示されている

センサーサイズを決める【フルサイズ・APS-C】

一眼レフかミラーレスかを選ぶのと同時にセンサーサイズも決めておくのがオススメです。

センサーサイズとはその名の通り光を取り込むセンサーの面積で大きければ大きいほど画質は上がります。
しかし、その分カメラのボディやレンズが大きく、重く、価格も高くなります。

代表的な規格をあげると大きい順で
①フルサイズ
②APS-C
③マイクロフォーサーズ

コスプレ撮影をしている人のほとんどがフルサイズのカメラを使っています。
APS-Cのカメラを買っても間違いなく欲しくなってしまうので最初からフルサイズを買っておいた方が無駄な出費は抑えられます。
また背景がボケた写真を撮れるのがこのセンサーサイズの大きいカメラです。

こちらの動画でAPS-Cとフルサイズのボケ量の違いを比較してくれています。

イベント会場でのコスプレ撮影は周りの人がガッツリ映り込んでしますのでこのボケ量が重要になってきます。

メーカーを決める

カメラを買う上で最も重要なのはメーカーの選択です。
メーカーによってレンズをつける規格(マウント)が違うため、同じメーカーのカメラへの買い替えは容易ですが、他メーカーに移ることになると全てのレンズ資産が無になります。

メーカーが同じでも一眼レフとミラーレスは基本的にマウントが違うのでコンバーターを間に入れなければ使えないことがほとんどです。

メーカーを選択するにはさきほどの「一眼レフかミラーレス」と「センサーサイズ」を決めていればかなり絞り込めます。

Canon Nikon SONY
一眼レフ フルサイズ・APS-C フルサイズ・APS-C フルサイズ・APS-C
ミラーレス APS-C なし フルサイズ・APS-C
まとめ
一眼レフのフルサイズ→「Canon」「Nikon」
ミラーレスのフルサイズ→「SONY」
コスプレ撮影の現場ではほとんどがこの3つのメーカーのカメラが使われています。
「Canon」か「Nikon」の違いはほとんど好みの差しかないのでフィーリングで好きな方を選んでください。

メーカー別オススメのフルサイズカメラ

コスプレ撮影はポーズをとって止まっているレイヤーさんの撮影がメインなので「連写機能」や「AF速度」は必要としません。
「高画素」の機種の方が向いていますが2000万画素もあれば十分でしょう。
背面液晶が動くタイプのものだとローアングルやハイアングル時に便利ですがマストな機能ではないです。
これを踏まえてメーカー別に中古で安く買えるオススメのカメラを選定しました。

Canon

EOS 6D


特徴
Canonが2012年にフルサイズ一眼レフで史上最軽量として発売されたカメラ。
Wi-Fi対応の無線LAN機能で撮影データをスマホに転送できるなどの機能もあり根強い人気がある機種です。
作例はこちら

マップカメラで中古品を探す
(並品価格:約8万円)

Nikon

D610


特徴
2013年に発売されたフルサイズエントリーモデル。
他のメーカーよりAF性能が優秀ですがWiFi機能がついていないです。
作例はこちら

マップカメラで中古品を探す
(並品価格:約7万3000円)

SONY

α7


特徴
2013年にソニーが販売した世界初のフルサイズミラーレスカメラ。
僕も愛用していた小型で低価格でフルサイズセンサー使える名機です。
作例はこちら

マップカメラで中古品を探す
(並品価格:約5万2000円)

決められない人はα7がオススメ
3機種で悩んで決められない人には他メーカーと比べても2万円以上安く買えるα7がオススメです。
ミラーレスなのでスマホ感覚で撮れますしレンズもどんどん増えていきます。

レンズは50mmの撒き餌レンズから!

ボディが決まったら次はレンズです。
レンズにはズームレンズと単焦点レンズがあります。
人物撮影をするなら単焦点レンズがいいでしょう!!

単焦点レンズとは
画角が決められていてズームができないレンズ。
その代わりに明るくてキレイでボケを作った写真を撮れる。

イベントでのコスプレ撮影は環境が最悪で周りにはウジャウジャ人が歩いています。
まず背景をボカすためには明るいレンズが必要になります。
レンズの明るさを示すF値というものがあり、これが小さい方がより背景をボカした写真を撮ることができます。
単焦点レンズの場合F値が1.8のものなどを選べますがズームレンズの場合F2.8までしかありません。

単焦点レンズの場合、焦点距離(画角)を選択する必要があります。
初めての場合は使いやすい50mmがオススメです。
50mmは人間の見た目に近い画角と言われておりアップで撮ったり全身を入れて撮ったりしやすい焦点距離です。
まずはこの画角で良い写真が撮れるようになってからもっと寄りで撮れる85mmや広く撮れる35mmのレンズを買い足しましょう!

50mmのF1.8は撒き餌レンズと呼ばれており各メーカーが最も低価格で販売しているレンズです。
安いから綺麗な写真が撮れないかというと、そんなことはないので安心してください。

CANON「EF50mm F1.8 STM」


この写真はCANONの撒き餌レンズで撮られたものですが 写りもかなりいいですよね!(画像をクリックでその他の作例が見れます)

マップカメラで探す(約1万4000円)

NIKON「AF-S NIKKOR 50mm F1.8G」

マップカメラで探す(約2万5000円)

ソニー「FE 50mm F1.8 SEL50F18F」

マップカメラで探す(約2万7000円)

撒き餌レンズは中古を選んでもそこまで安くならないので新品でも良いと思います!!

カメラとレンズの合計金額

中古のカメラと撒き餌レンズの合計額を計算しました!

CANON NIKON SONY
カメラ 約8万円 約7万3000円 約5万2000円
レンズ 約1万4000円 約2万5000円 約2万7000円
合計 約9万4000円 約9万8000円 約7万9000円

どのメーカーも10万円以下で揃えることができます。
ソニーなら8万円で手に入るシステムなので頑張れば買える価格だと思います。
マップカメラ」なら分割払いが手数料無料なので少ない負担で買うことも可能です。
一括で買うときも「楽天カード」を開設すれば5000ポイントもらえますし楽天カードの決済で3%のポイントがもらえるので2000ポイントほど手に入ります。

楽天カードを開設して5000ポイントもらう

昼間でもフラッシュを使う理由

カメラとレンズを揃えたら撮影するための最低限の機材が揃ったことになります。
しかし人物をキレイに撮影することのできる機材はまだまだあります。
その中の1つがフラッシュ。
フラッシュというと暗いときに使うイメージだと思いますが、日中シンクロというテクニックを使うと明るい場所でも人物を綺麗に撮影することができます。

日中シンクロ
日の光がある中でフラッシュを人物に当てることにより、人物をより綺麗に強調して撮影するテクニック。

例えばこの写真は髪の毛を太陽光で輝かせたかったのでこの向きでポーズをとってもらっています。
しかし太陽が後ろ側にあるので逆光になってしまいモデルさんが真っ暗になってしまっていました。
なのでフラッシュを使い体全体を照らすというライティングを行いキレイな写真に仕上げました!
これが日中シンクロです。

このようにフラッシュは暗い時だけでなくモデルの影を消すのにも使えるので1台持っているといろんな表現ができるようになります!

しかし日中シンクロをするにはそれなりのパワーがあるフラッシュが必要になりますがメーカー純正品だと価格がかなり高いです。
そんなわけで最近人気なのはGODOXという中国メーカーのフラッシュが安くて高品質ということでめちゃくちゃ流行っています。
僕もGODOXの製品を愛用しており満足度が非常に高いです!
まとめ記事を作ってみたので参考にしてみてください!!

合わせて読む

まとめ記事にもありますがGODOXのフラッシュだとフル機能で大光量のTT685がオススメです!
フラッシュはなるべくカメラから離した方がライティングがしやすいのでラジオスレーブも買っておきましょう。
フラッシュと合わせても2万円で買うことができます。

フラッシュをカメラから離して使う理由

なぜフラッシュをカメラから離すというと光の方向を変えたいからです。
カメラに着けてフラッシュを使うと光の方向はカメラの位置から被写体にまっすぐにしか当たりません。
これではライティングではなく、ただ照らしているだけです。
さきほどのツイッターの写真は太陽が斜め後ろにあったのでその対角線から照らすクロスライティングを使いました。
この環境でカメラの方向から照らしてしまうと被写体の左側が暗くなってしまっていました。

カメラからフラッシュを離して使うには「ライトスタンド」を使うのが基本です。

ライトスタンド
フラッシュを取り付けるスタンド。
三脚より軽いがバッグをぶら下げるなどして支えてあげないと風で倒れてしまう。
コスプレ撮影に参加していると倒れてフラッシュが壊れるのを一度は目撃することになる。

ライトスタンドは「安くて重いもの」を買うか「高くて軽いもの」を買うかの2択です。
NEEWERのライトスタンド」ならAmazonで2000円くらいで買えるので最初はこれで十分です。

レンズなどの機材が増えてきてバッグが重たくなってきたら世界最軽量のライトスタンド「スーパーライトスタンド LS-50C」に買い換えるのもありです。
僕もいつか買いたいなーと思っています!!

ライトスタンドを使うのが基本ですがコスプレ撮影の会場ではライトスタンドが使用できない場合もあります。
そんなときは自撮り棒や専用のグリップを使って左手にフラッシュ、右手にカメラで撮影します。
僕もこのパターンが多いです。やっぱりライトスタンド重いんで。。

僕が使っているのはこのグリップでフラッシュを取り付けるためのものです。
フラッシュをしっかり固定できますしアンブレラホルダーもついているので便利です。

フラッシュはディフューザーと組み合わせて使うべし

人物にフラッシュの光を直接当てると、陰影が目立ってしまい硬い印象の写真になってしまいます。
そこでフラッシュの光を半透明の板などにぶつけて発光面を大きい柔らかい光をモデルに当てることにより、やわらかい印象を作ることができます。
この発光面を大きくする機材をディフューザーと言います。
いくつか種類があるので解説していきます。

ディフューザーの種類

アンブレラ

その名の通り傘です。
使うには「アンブレラホルダー」が必要です。

こんな感じでアンブレラホルダーにフラッシュを取り付けそこにアンブレラを挿します。
それをライトスタンドに取り付けてラジオスレーブから発光させます。
傘の大きさにもよりますが、かなりやわらかい光を作ることができます。

倒したり強風が吹くとすぐ壊れてしまいますが1000円くらいで買えるので予備も用意しておきましょう!
アンブレラホルダーと合わせても2000円くらいで買うことができます。

ソフトボックス

アンブレラよりも 風への耐性があり倒れても壊れずらいですが重たいです。
コスプレ撮影ではアンブレラよりも見かけることが多いです。
付属しているグリッドを使うと光を狭くできるのでスポットライトのようなライティングが可能になります。

 

最初はアンブレラから!
軽くて取り回しがききますしモデルの瞳に丸い光を入れ込むことができるので最初に選ぶのはアンブレラがオススメです。

レフ版も使って光を足す

ディフューザーまで持っていれば、相当綺麗な写真を撮ることができますが、野外での撮影ではレフ板を使うとより綺麗に撮影できます。

レフ板は日光などの光を反射させモデルにカメラ以外の方向から光を当てることができる機材です。
プロの場合アシスタントの人がレフ板の角度を調整しながら撮影していますが、コスプレ撮影の場合一人での撮影になるのでバッグなどに立てかけて使う人が多いです。

撮影風景を見ていると大きくて邪魔そうですが折りたたみのものがあるので思っているほど邪魔になりません。

5種類の機材の合計額

ライティング機材の合計金額をまとめてみました。

フラッシュ+ラジオスレーブ 約2万円
ライトスタンド 約2000円
アンブレラ+ホルダー 約2000円
レフ版 約1000円
合計 約2万5000円

この金額をさきほどのカメラとレンズの金額に足すとこんな感じになります。

CANON NIKON SONY
約11万9000円 約12万3000円 約10万4000円

10万円というとかなり高いと思うかもしれませんがこの機材だけで3年間楽しめれば1年で3万円しかかからない趣味になります。
コストパフォーマンスはかなりいい機材だと思いますよ!!

全ては綺麗に撮影するための機材

近年はスマホによりカメラを使う機会が非常に増えています。
それで十分だという人もいますが、突き詰めていくとこれだけの機材がありますし、実際にこれらの機材を使って撮影したものとでは確実に差があります。
撮影されるモデルもスマホで撮られるより、こういった機材で撮られた方がテンションも上がり良い写真が可能性も上がるでしょう。
コスプレ撮影は、人物撮影ができる場所ではものすごく安く、たくさんのモデルを撮影できる環境なのでこれらの機材を使ってぜひ楽しんでみてください。

何か質問があれば下からどうぞー!

 

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