25歳で精巣腫瘍になった話①(発覚から手術まで)

ウェイウェイ〜!トム次郎(@Twitter)です。
数年前に20代にして癌になり闘病したというお話です。
暗くなりがちなテーマなのでできるだけユーモアを交えて書きたいと思います。

書こうと思ったきっかけ

まずこの記事を書こうと思ったきっかけはtwitterで記事を書く参考になるブロガーさんを探していた時に精巣腫瘍になったブロガーさんを見つけたからです。
癌が発覚してからまだ日が浅いらしく情報を求めているようでした。
実際に僕も癌が見つかった時にひたすらネットで記事を探していました。
闘病中にもブログは書いていたのですが途中までで更新が途絶えてしまっているのもあり今回は完結させたい!
僕の経験が他の方への励ましになればなと。つらい治療だけど乗り越えれば楽しい生活が待っているということをお伝えできればと思います!
もし質問があればコメント欄に書いていただければ絶対に答えますので気軽にどうぞ!

精巣腫瘍とは?

簡単にこの病気について説明したいと思います。
精巣腫瘍は癌の1種で特に若い男性に多い癌です。
多いと言っても10万人に1人の病気と言われているくらい珍しい病気で大きな大学病院でも1年に1人いるかどうかというレベル。
転移のスピードが早く、見つかった時には手遅れとも言われていた病気ですが効果の大きい抗がん剤が開発され、現在では進行ガンでも根治を目指せます。
部位が癌により肥大化したときに気づきやすいので早期発見しやすいのですが特に思春期の人は恥ずかしくて病院に行けず発見が遅れてしまうことも多いそうです。
症状としては以下のようなものがあります。

初期症状
「石のように硬くなる」
「肥大化する」
「精巣に鈍痛がある」

進行した症状
「腰が痛い(転移によるもの)」
「乳房化する(ホルモンバランスが崩れるため)」
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何気ない違和感

精巣腫瘍発覚の半年ほど前にお風呂で左の睾丸が硬いことに気づきました。
ネットで調べてみると“精巣腫瘍”と書かれていたけど昔からこれくらいの硬さだったような。
親に「なんか硬てぇんだけどww」と笑いながら話ながらも1回病院で見てもらおうかなーと思っていました。
でもその直後にお腹を壊して「大腸ガンかもww」なんて思っていたらそのことを忘れてしまいました。
今思うとこれが初期症状だったのかも。

それから半年後、椅子に座っていると股間に違和感。
なんか邪魔な感じだし、我慢できないわけじゃなかったけど微妙に痛い。
風呂に入った時に見てみるとやっぱり左側が硬いし「なんかデカくね?」と感じて前に医者に行こうと思っていたことを思い出したのもあってネットで調べなおす。
やっぱり癌と出てくるし、嫌な予感がしたので病院に行きました。

今思うと誤診じゃね?

家の近くにある泌尿器科へ。
若者が「性病だったわwww」とか話していて微笑ましい。
先生に症状を話すと血液検査と尿検査と触診。
腫れが大きすぎて超音波での検査はできないと言われました。
(今思うとこの先生は判断ミスだったんじゃないかな?超音波は癌かどうかを診るためにするはず)

先生の診断は「精巣上体炎」
菌が入り込んだことにより腫れる病気で性病などが原因のことも多いらしいけど心当たりなし!
入院が必要になるかもと言われて、とりあえず点滴をする。
(のちにこの点滴は失敗だったことも判明)
若干の疑問は残ったけど癌ではなかったと一安心。

翌日もう一度同じ医者に行くと「入院するほどではない」と言われてまた点滴。
とりあえず抗生物質を1週間飲むことに。
痛みはなくなったけど腫れは全然引かないし、めっちゃ硬い。嫌な予感は継続中。

1週間後、またまた同じ泌尿器科へ。
触診の結果「全く腫れが引いていない。紹介状を書くからなるべく早く大学病院へ行くように」と言われた。
「手術の可能性もあるけど断らないでね。」と付け足され「あぁ。俺はやっぱり癌なんだ」と頭の中でつぶやきました。
帰ってとりあえず親に報告。
「俺ガンになったっぽいわww 明日病院に行ってそのまま手術かもww」と伝えました。
両親は「そんなわけない」「その日に手術ってのはないんじゃない?」とコメント。
残念!どちらも不正解!!

あっさりガン告知

初めての大学病院で患者の数にビックリ。
「高齢化やべぇなw」なんて思っていると先生に呼ばれ症状を伝える。

先生「あそこの先生怖がりだから腫れが引かないのにビビってこっちに送ったんだと思うなー」
(マジか!)

—触診—

先生「これはほぼ間違いなく精巣腫瘍」
(マジか!)

 

てな感じで持ち上げて落とされましたw
いきなりの癌告知にはビックリしたけど腹はくくっていたのでダメージは少なめでした。
先生にも「ネットで調べて覚悟してたの?」と言われました。
こんなに急に癌告知されるのは覚悟してなかったですが!!
大学病院だったし、珍しい病気というのもあって若い先生が触りにきた。

ベテラン先生「これが癌の硬さ。精巣上体炎とは違うでしょ?」
若手の先生「ホントだ!全然違いますね!」
(これが医学の進歩ってやつかww)

ここまで思ってた以上に冷静。というより痛みとかがなかったのでちゃんと受け入れきれてなかったのかもです。
診療室にあった超音波で睾丸を見てみると真っ黒。
やっぱり癌の可能性が非常に高いとのこと。

ネットで調べた感じだと精巣腫瘍は慣れてる医者だと触診で精巣上体炎と見分けることができるらしい。

てなわけで僕が最初に行った泌尿器科はあまり良い診断をしてなかったんだなーと。
超音波も使わなかったし。なんでだろう?

 

先生から「この癌は転移がかなり速いからこれから手術する!説明するから親を呼んで!」と言われ両親に電話。
めちゃくちゃ動揺しててっちに感染るからやめれww」って感じでした。
まぁこんな時って本人よりも周りの人の方が大変なのかもね。
会社にも電話して1週間入院すると伝えました。

緊急手術の準備

そのあとは何が何やら。
点滴を入れて病院服に着替えるとあっというまに病人の出来上がりw
親が着く前に細かく検査をするということで初めてのMRIとCT。
名前は聞いたことあったけど初めて見た!と若干テンションがあがるものの
MRI「音うるせぇえええーー!!!」
CT「造影剤気持ちわりイィィーー!!」
てな感想。
2つの違いは電磁波で睾丸を放射線で転移の具合を調べてるってことらしい。
腫瘍マーカーの検査(血液で調べます)もこの時にやりました。

検査が終わった頃に父親が到着。超動揺中。やめれww
母親が来る前に手術と手術後の説明。

睾丸の摘出手術
・全身麻酔だけど1時間くらいで終わる簡単な手術
・切るのは足の付け根のあたりで傷はほとんど見えない(3年間誰にも気づかれないです。)

 

ついでにリンパ節に転移が見つかったのも教えてもらいました。
(癌の覚悟はしてたけど転移の覚悟してなかったっすww)
腫瘍マーカーもかなり高いので精巣腫瘍で間違いないでしょうとのこと。

手術後の流れ
・摘出した精巣を検査して精巣腫瘍の種類を調べる。(2週間くらいかかる)
・種類によって治療法が変わり、抗がん剤を使うことになると茨の道になる。

だけど治せるガン。頑張ろう!と激励されました。

母親が到着する。父親よりも落ち着いてるw  “母は強し”ってやつかw
緊急手術なので麻酔科の人やら看護師さんやらに色々質問される。
エコノミー症候群防止のためにタイツを穿かされる。すげー窮屈。

ドラマみたいな手術室

お腹にサインペンで“左”と大きな文字を書かれる。間違えて反対を取らないようにってことらしい。原始的やなw
手術室へは透明の帽子を被らされて車椅子に座り看護師さんに連れてってもらう。
この看護師さんの笑顔が素敵だった。
「白衣の天使って初めて言った人とはうまい酒が飲めそうだ」なんて思っていると手術室に到着。
手術台せめぇwwシングルベッドの半分くらい。
ドラマで見るような光景。
点滴から麻酔を入れられて頑張って粘って起きようとしたけど瞬殺w
「毛を剃っちゃうけど良いよね!?」と聞かれ「今聞く!?」なんて思いながら眠りに落ちました。

眠っている間は夢を見ていました。普段と変わらない睡眠。
目を覚まして「深呼吸して!!」と言われて一気に思い出しました。
意識が朦朧としている中で「綺麗に取れたよ!見る!?」とビーカーに入った睾丸を見せてもらうが血だらけでよくわからないし眠い。正直どーでもいいw
病棟まで戻るまではほとんど記憶がない。
覚醒してくると親がめっちゃ心配そうな顔してた。
(1時間で手術は終わっていたが麻酔が切れるまで待っていたので戻って来るまで2時間かかったらしい)

手術つらたん。

そのあとは地獄。呼吸が超苦しい。
酸素のチューブが息苦しいから外す。
看護師さん→付け直す
僕→息苦しいから外す
看護師さん→付け直す
僕→息苦しいから外す
看護師さん→付け直す
僕→息苦しいから外す
看護師さん怒る!

そんなイチャイチャを繰り返してると2時間くらいで呼吸は楽になった。
その直後に麻酔が切れ出して傷口がいてぇ!
尿道カテーテルが気持ち悪い。
タイツ熱い。

夜になって同室の人が手術から帰ってきたけどめっちゃ元気w
「麻酔で寝てる間は夢を見てた」というエピソードを5回くらい繰り返して「うっさい!」と突っ込まれてて笑ったw ナイスカップル!
痛み止めに看護師さんに座薬を入れてもらいました。この歳になってやってもらうなんて…(癖にはなっていない)
なぜか動いてはいけないと勘違いして床ずれ。動いても平気でしたw
「大きい方がしたくなったらどうすれば?」
看護師「ここでしてもらいます」
(うほ!絶対無理!)

そんなやりとりをしつつ時間が過ぎていく。

もうね。痛いし気持ち悪いしで寝てもすぐ起きるの繰り返し。
こうして「トム次郎のいちばん長い日」が終わった。
つづく。

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