鑑賞日 3月29日
監督 ジョーダン・ボート=ロバーツ
出演者 トム・ヒドルストン ブリー・ラーソン サミュエル・L・ジャクソン ジョン・グッドマン ジン・ティエン
99点
宣伝の方向性が最高だった
最近の洋画の宣伝って本編の一部分を切り取ってやたら感動大作にしようとしたりして「誰得なんだよ」とか思ってたんですよね。
エイジオブウルトロンのポスターを見たときなんて「ネタ画像」かと思ったくらいだったし。(というか純粋にだせぇ)
普段アメコミに興味がない人を引き込みたいのかもしれないけど既存のファンはイラつくし、こんなことやっても見ない人は見ないですからね。
ですが今作はちゃんと作品を最大限に生かした宣伝で、この時点でガン上がりしました。まず立木さんのナレーションが入ったバージョンの予告編が最高すぎ!
これだけで大怪獣バトルが見られるウキウキ感で満たされたし、ポスターも昭和の怪獣映画を思わせるようなデザインで宣伝を担当された方にはマジでありがとうを言いたい。
というかここで言う。
ありがとうございます(TДT)
スタイリッシュな前半パート
第2次世界大戦中のキングコングとの出会いのシーンから髑髏島に着くまでのシーンはめちゃくちゃテンポが良くて「お前らが早く見たいのは怪獣なんだろ?」という監督のスペシャルなサービスに感じました。
ゴジラとかもそうですけど怪獣ものは社会的なメッセージや人間ドラマに力を入れすぎてなかなか登場しないこともありますが今作はそこまで一気に駆け抜けてく感じ。
でもその短い尺の中でちゃんとキャラクターの説明などをきっちり描ききれているのは監督の手腕が発揮されている部分だと思います。
圧倒的な登場シーン
コングは映画の冒頭で一度登場しちゃってて、「せっかくの登場シーンはもっとカッコよくやってほしかったなー」なんて思ってたら最高なのが用意されていました。
爆弾投下にブチ切れたコングが大暴れするシーンは素晴らしいとしか言いようがないくらい興奮したし、ここでパッカード(サミュエル・L・ジャクソン)がコングに対して恨みを抱く流れもスマートだったし、というかサミュエル・L・ジャクソンの顔がキングコングに見えてこれがキャスティングの理由か!なんて思ったり。
ここでの夕日をバックに立つコングは地獄の黙示録のオマージュだそうです。
様々な作品へのリスペクト
インタビューによると監督は日本カルチャーも大好きらしく最初に出てきた兵士のマーロウ(ジョン・C・ライリー)じゃない方の名前は「グンペイ・イカリ」でドンキーコングを作った横井軍平とエヴァンゲリオンの碇ゲンドウから取った名前らしいです。
どこの記事にも載ってないので僕の勝手な思い込みですがモンスターハンターの影響もあったりするのかな?と。というか逆なんですかね?
途中で出てくるスケル・バッファローはドボルベルクに似てるしスカル・クローラーの動きはティガレックスにそっくりだなーと。
インタビューによるとサキエル(エヴァンゲリオン)+カオナシ(千と千尋)+カラカラ(ポケモン)のミックスらしいですぜ。
こうなってくると次回作ではコングが金色に輝くところが見たくなってしまいますな。
ずっとパイスラッシュ
個人的にツボだったのはパッカードが爆弾を爆発させる直前に殺されたり、手榴弾を巻きつけてスカル・クローラーと相打ちを狙ったら尻尾で吹っ飛ばされたシーン。
ではなく、メイソン・ウィーバー(ブリー・ラーソン)のパイスラを延々と見られたこと( -`ω-)
このキャラクターに持たせるのはリュックでも良かったはずなのにショルダーバックなのはやっぱり監督の演出力ですよね。こんなの見せられたらスクリーンに釘付けになっちゃいますよ!!!
これからの作品も期待大な【モンスターバース】
MCU(マーベルシネマティックユニバース)のようなクロスオーバーシリーズということでモンスターバースの2作目になるらしくて、ハリウッド版ゴジラとリンクしている設定も入っていてニヤリとする場面もありました。
ただこのご時世に核実験を正当化する設定はどうなんだろうというのがゴジラと同じく感じてしまった不満点だったので99点にしました。
エンドクレジット後についているおまけ映像は鳥肌ものだったし次のシリーズにも期待大ですな。何よりDCエクステンデットユニバースが全くワクワクしないのでこっちは頑張って欲しいところ。
終戦を知らない死んだと思われていた兵士は日本でもあった話だし、その家族との再会をエンドクレジットに入れてくるとか最高すぎ!!
ゴジラのギャレス・エドワーズと言い新人監督の発掘力もすげーし次のゴジラも絶対に観ます。
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