鑑賞日 2月5日
監督 アントワン・フークア(イコライザー、トレーニングデイなど)
出演者 デンゼル・ワシントン クリス・プラット イーサン・ホーク ビンセント・ドノフリオ イ・ビョンホン マヌエル・ガルシア=ルルフォ マーティン・センズメアー
80点
いい機会だったので名作を2本とも観た
今作は映画史に残る傑作と言われている「七人の侍」のリメイクである「荒野の七人」のリメイクですが、映画素人の僕はどちらも観ていなかったのでこの機会に鑑賞しました。
「七人の侍」
3時間の上映時間があっという間でものすごく楽しめました。ストーリーはなんとなく知っていて、強い侍が敵を戦国無双のようにバサバサ切るのを想像していたのですが、ものすごい入念に作戦を考えたり、侍たちが強すぎず戦が始まってからも相手を少数だけおびき寄せて数を減らして行く戦い方は驚きでしたし非常に好みな話でした。
どのカットの構図もめちゃくちゃかっこ良かったり、七人のキャラ立ちがしっかりしていたのも良かったです。
iTunesで観たのですが去年TOHOでやっていた4Kリマスター上映に行けなかったのが悔やまれました。
「荒野の七人」
こちらは配信がなかったので慌ててBlu-rayを購入しました。
侍をガンマンに置き換えたリメイクなのですが、七人の侍と比較してしまうとイマイチでした。
こちらの作品では七人の侍で楽しめた戦略などはほとんどなく、ものすごい強いガンマンがひたすらドンパチしてる感じがしました。
終盤離脱していたハリーが戻ってきたシーンも何もされてないのに落馬してドジっ子!?ゞ( ̄∇ ̄;)って思ったり。
クリスを助ける展開なのかもしれないですけど直後に普通にハリーのこと助けてますし(^▽^;)
侍と農民だから良かったと思った恋愛の要素もガンマンと農民だと詳しくないので分かりませんが意味が違ってくるような(゚ー゚*?)
あくまで原案という位置づけ
過去作を観ていたり仕事が忙しかったりで公開から1週間経ってからやっと「マグニフィセント・セブン」を観ました。
荒野の七人では明らかにどのキャラクターの要素を置き換えているのかが分かる作りでしたが今作は七人の侍のキャラクターはかなり薄くなっていると感じました。
分かりやすかったのはビリー(イ・ビョンホン)の登場シーンくらいだったんじゃないでしょうか。
恋愛要素も完全になくなってましたね。
現代社会を連想する様々な人種
監督は否定しているようですが、アメリカという国は様々な人種が力を合わせて開拓してきたことを表現したかったのかなと思いました。(西部劇の歴史的背景は今回初めて勉強しました(^▽^;))
パンフレットで越智通雄さんが書いている生き残った4人と生き残った3人の人種の解釈も面白かったです。
それと高橋ヨシキさんがローンレンジャーの字幕で「インディアンを先住民と訳しているのはおかしい!」と怒っていたのを思い出しました。(今作はインディアンと訳していた)
荒野の七人よりも好みな展開
荒野の七人になくてがっかりした作戦を使った戦いが復活していて非常に楽しめましたし、グッドナイト(イーサン・ホーク)×ビリー(イ・ビョンホン)の信頼感やジョシュ(クリス・プラット)×ジャック(マヌエル・ガルシア=ルルフォ)のツンデレ感なども後半の展開に生かされていて良かったです。
ガトリングガンを高台から撃つのはラストサムライのようでした。あれを難なく攻略したのはるろうに剣心くらいでしょうかね(´・ω・`メ)
ちょっとあのラストは…
かなり楽しめたんですが今まで正義のために戦っていたと思ったら復讐のためだったという展開はテーマとしてどうなの?って思ってしまいました。
しかもその本人が戦いが終わって仲間の死を確認したらあっさり旅立ってしまうラストが非常に残念でした。
あんなに仲良くしてたんだから埋葬ぐらいしても良かったんじゃないですかね?いくら何でもひどすぎると思いました?
命がけで戦ってくれたガンマンたちにお礼もせずに喜んでるだけの町人もがっかりでした。
せめて一度くらい引き止めたりしてほしかったです。
最後がかなり不満でしたが楽しめました。
3作の好みでいうと
①「七人の侍」
②「マグニフィセント・セブン」
③「荒野の七人」
でしょうか。
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