オススメ!「ぼくは明日、昨日のきみとデートする」の感想(ネタバレあり)

自分にとって初めての経験が恋人にとって最後の経験になるって切なすぎ!

鑑賞日 1月3日

監督 三木孝浩
脚本 吉田智子
原作 七月隆文
出演者 福士蒼汰 小松菜奈

 

 

70点

 

前置き

この映画って少女漫画原作だと思っていて男性側の視点で語られるの珍しいなと思ってたら原作は小説だったんですね。
勘違いしていました(^▽^;)

 

雰囲気が素敵(*゚ー゚*)

映画は2部構成になっていて前半は高寿が愛美に声をかけて普通に恋愛をしていきます。
これが何とも素敵な流れで特に東出くん演じる正一が電話での対応をカンペで指示するシーンは最高に笑えました。
ただちょっとそのスピードでその文字量書けるか?なんて思ったりもしてしまいましたが。
初めのデートのロケーションも京都ということもあって最高でしたね。
あの裏道の空間の切り取り方とかキラキラする撮り方はさすが三木監督だなと思いました。

 

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なんて辛い恋愛・゚゚・(>_<;)・゚゚

映画のタイトルが出てからの後半は前半の話を否定する秘密が語られます。
それを知ると特に一番初めの出会いのシーンの重みがずっしり来るというか、切なすぎるでしょ。(ノω・、)
最初それに納得できなかった高寿も正一の助言もあって残りの時間を大切に過ごすことを決めます。
(月が年々数センチ離れてるの知らなかったです。)
ここでの会話が前半のセリフ(食器の場所とか)と何気なくリンクしていて良かったですね。
そして最後の日を迎え30日の期限が終わり2人は別れ5年後の再開シーンの後、愛美の視点で30日が語られるクライマックスはとても美しい流れでした。
ただその後にまた5年後のシーンに行くのは蛇足だと感じました。
あのまま終われば気持ちよかったのに。

 

納得できなかったところも…

秘密というのは愛美は1日ずつ遡っていく世界の人ということなんですが時間をいじる話はどうしても矛盾が生まれやすい仕組みで、この話もモロに欠点があると思います。
一番気になったのは高寿が5歳の時に溺れていたのを助けたのを何で20歳の愛美が知ってるのか?ということです。
高寿にとっての過去は愛美にとっての未来なので知るには高寿に聞くしかないのですが高寿は覚えていなかったので愛美に教えることはできません。

これがずっと引っかかってしまいました。
それに高寿は小さかったから顔を憶えてないのは分かるけどお父さんとお母さんは分かるのでは?
せめて再開した時にどこかであった?くらいは欲しかった。

ほかにも15歳の時点で女子高生が台本どおりの恋愛を強いられるのどうだろう?とか思ったり思わなかったり。
最後いろいろ書いてしまいましたが観て損はないと思いますし、恋愛映画として よくできていると思いますので
デートムービーとしてもオススメです。